余計なことしか言えない家系
はぁ~~~~~~~~~~マジで余計なことしか言えない家。
何か有益なことがこの家で起こったことはあったか?ないんだよなこれが。
俺の可能性を閉じているのはこの家。
昔からそう。その当時は気付くことはなかったけど、俺の持っていた学力はこの家が完全に足枷になった。
そして今俺はこの家に縛り付けられている。
解放されなければならないのに、自分はいつまでも躓いている。
俺は自分の居場所が欲しいだけなんだよ。
その居場所すらこの家にはないのだから、この家にいる意味って本当に皆無なんだよな。
それに、こんな人に穢れを押し付け合う穢れ切った場所なんて俺も欲していない。
俺が望んでいる居場所というものはこの世界にはないのかもしれん。
それに、そんな場所があったとしても自分はその場所を穢してしまうに違いないと意識無意識共に恐れを抱いている。
憧れと、己に刻まれた呪い。その狭間でずっと俺は外に出ることができなくなっている。
その事情も愚者には理解できないのだ。どうせ自覚もないだろう。
俺はもともと強い人間ではない。強くたくましく育つことを封じられた結果が今の弱い自分。
俺が美しい世界を覗き見てしまったことも呪いの一因なのかもしれない。
知ってしまったから、耐えられなくなってしまったのかもしれない。
限界であることを自覚しないようにしていたのに、もう疾うに溢れてしまった感情は押さえつけることなどできない。
人並みの幸せ。
そういうものだと言い聞かせていた物が人並みに決して及ばない物だったと知ったときの憤りはどこにやればいいのさ。
俺はもう決めている。
今すぐにはできないのが本当に苦しい。すぐにでも動きたい気分ではある。
だが、そう遠くない内に俺は遠くへ行く。こんな場所居られるかよ。
音信不通にしてやる。一切の連絡もできないようにしてやる。
ここを出たら二度と会いたくない。
そうして俺は足枷によって弱った心と体を清めつつ鍛えていく。
そのための準備をもうすぐにでも始めよう。
自分に必要だったのは、諦めることだった。
この身をキレイにしてからこの家を出るつもりだったけど、もう完全に自分の未来だけを考えることにした。
金銭の問題も少し諦めれば簡単なことだった。とはいえ準備期間が要る。
一人でやり遂げるにはあまりにも骨が折れるだろうが仕方がない。
自分なりの覚悟って訳。やるしかない。自分の未来のためにも。