嫉妬を乗り越える
素直に人を褒められない環境は嫉妬を誘発する
自分は遥か上の人間に嫉妬することはない。
しかし、自分よりも少しだけ前を進んでいる人には嫉妬してしまいがちだ。
これは、自分の生まれ育った環境が悪いと言いたいくらい影響していると考えている。
自分の身内はマウント癖が強い。優位性を強調し、他人と共生することを一切意識していない。
そういった人間に囲まれて生きていると、他人との協調性も育めるはずがなかろう。
人のせいにしてしまうのは悪いことだという認識は一般的であると思う。
だが、自分は「自分も悪いが他人も同じくらい悪い」。そう考えている。
なぜそうならざるを得ない状況になったのか。割とどうしようもないくらいの不幸に相対し諦めてしまったことが多いのではないだろうか。
徹頭徹尾怠惰だったからと言ってしまえば全てその人が悪いことにはなるだろうが、怠惰にさせた理由は何かないのだろうか。
その理由の説明は難しい。具体的になぜそうなったのか、説明できる者はほとんどいない。だから余計に全責任が当人に振りかぶるのだ。
無論、よく分からない理由の失態を他人からしたら押し付けられたいと思うはずがない。
だからこそ怠惰で身を滅ぼした人間の救済は難しい。
周りが進んでいく中、自分だけが停滞している。
焦れば焦るほど、自分が進めないことに苛立ち、挙句は少し前を行く人間に嫉妬心を抱く。
自分より劣っている者は嘲り、自分の優位性を誇張して不毛な優越感を得る。
誰かに手を差し伸べられたとしても、その手を取れるような協調性を身に着けてこれなかった。
そして手元に残るのは疎外感のみ。どうしようもない孤独。
きっと世の中は自分が考えるよりも厳しくない。
行動しないからこそ厳しく感じるのだ。
行動した先に嫉妬心を抱くことがあるのなら、その嫉妬の感情をむしろ肯定的な感情に置き換えればいいじゃないか。あいつはすげえと。
そういう考えが出来れば、もっと人のいい所を見出せるんじゃないか。
そうなれば、他人との優劣を意識することなく、建設的な関係を築けるようになるのではないか?